ブルゴーニュ地方のボジョレ地域で、収穫したばかりのガメイ種から「マセラシオン・カルボニック」という、二酸化炭素を活かした醸造方法で造られるフレッシュなワインは、1800年代からデイリーワインとしてボージョレ周辺の地元住民を中心に楽しまれていた。
そんな「地酒」であったボージョレ・ヌーボーが、1967年フランス政府によって公式に11月15日を解禁日として発売することが認められたのを期に、パリのレストランを中心に大ブームとなったらしい。(サッポロビールHP引用)

現在では11月の第3木曜が解禁日とされているが、時差の関係で、世界で一番早くその日を迎える日本。
だからといって、それに感謝しようなんて気持ちは微塵もないけど…。
ともかく、何かにコジ付けて酒が飲めるのは有り難いことではある。
そんなミーハーな日本人に生まれた幸せを 大いに享受したいものだ。

居酒屋「ぶらっ菜 まぐろう」では、そんな飲兵衛たちの心をそそるイベントを、タイミングよく仕掛けてくる。
今回は、ヌーボーを楽しむ会!(11/23)
ボジョレはもちろん、内外6種のワインの飲み比べだ。

14484121558261448412131481 1448412183286乾杯酒のスパークリングワインから始まり、それぞれの特徴・持ち味といったものを、キリンビールから出向してくれた担当者のレクチャー付で味わう。
よくいる、えせソムリエの歯の浮くような台詞には辟易している小生だが、今夜の話は素直に 楽しく面白かった。
大将が作るこの日の料理、些かワインを意識し過ぎてどれも味がぼやけた嫌いはあったが、熱意が伝わる力作に好感が持てた。

そんな彼らには申し訳ないが、グラスを重ねる毎に ワインの違いにも無頓着となっていくのは仕方がない。
偶然隣り合ったお嬢さん方との会話に華が咲き、いつしか若い女性にイジられる快感に酔いしれる M親父と化していた。

1448412196719このイベントに先立つ19日の解禁日には、古い付き合いの酒屋に毎年押し付けられる(笑)クソ高いボジョレ・ヌーボーが届いた。
売られた喧嘩は買わねばなるまい。
ナイスファイトを演じれば、ワインレッドに染まりゆく 秋の夜長であった。