自宅の周りだけでなく、そろそろしっかりとしたウオーキングを始めよう!
そう思って、いつもの堤防にやって来た。
というより、あえて今回の事故現場を訪れたのだ。

1464163033371 1464163059472 1464163073505このひと月、車から遠目に眺めるだけで胸苦しくなる景色だったから、そこに降り立つことなどもう暫くはないと思っていた。
ところが思いのほか早い回復振りに、復帰スケジュールを大幅に繰り上げられそうな確信が、自分をここに誘ったのかも知れない。
あの悪夢から抜け出すには、現実を直視し乗り越えるほかにない。

40分ほどのウオーキングにとどめたが、やはり早足になると右足の軸がぶれ、スムースな運びができない。
筋力の低下と拘縮のせいなのは膝関節の違和感が教えている。
ところどころでジョギングのまね事を織り交ぜてみたが、膝のお皿に痛みが走るのでまだまだ無理はできない。
今月中はこんな感じで慣らしていくしかなさそだが、来月からは少し鞭を入れよう。

人生には「事情が変わる」ということがある。
身も心も環境も…。
今回のことも確かに事情が変わったことであり、様々な不都合を味わい、周りに迷惑もかけた。
しかしどんな事情の変化も、過去を否定するものではない。
変わってしまった事情は変えようがないが、未来を閉ざすことにもならないだろうし、敗北者にはなりたくない。
新たな活路を見出す希望と努力は決して捨てはしない。

1464163013083そのためには、こうやってこつこつと真面目に誠心誠意生きていくしかないだろう。
それはいつか花開き、たとえ形は違っても、更に一歩進んだ自分を認められると信じたい。
人生の深みはチャレンジの数だ。
チャレンジした者を誰も咎められはしない。
チャレンジの繰り返しでいたい。

車へと向かう帰り道、この堤防が大空に続く人生の滑走路に思えた。