岐阜県獣医師会開業部会では、各々の会員施設で、傷病野生鳥獣救護活動にボランティアで当たっている。
その基本理念は、先ずは動物愛護と優しい心の受け皿になること。
その他、公衆衛生、学術的な意味もある。

当然ながら、持ち込まれる野生個体は、日常の診療対象ではない。
しかし前述の意味合いから、拒否することなく可能な範囲でケアし、保護施設を運営する行政と共に対応することを基本としている。

近年、学会をはじめとして、特段の理由がない限り「傷病野生鳥獣には手を出さない」とする合意が形成されてきた。
動物の抵抗によって被る直接の危害や、鳥インフル等の感染症への危機感はもとより、
それを自然の摂理として、遠くから見守ることが最善の対応だとする総合的見地からの結論である。

私も同感だ。

しかし、実際に保護(本人はそう思っている)をして動物病院に持ち込んでしまう人がいることも確かだ。
そういう(心優しい?)人達への対応として取り決めたのが冒頭の活動なのである。

今朝も一羽のムクドリが持ち込まれた。
子供が拾ってきたという母親によって。

またか…(-_-;)

内心そう思いながらも気を取り直し、事情説明のうえ、笑顔で引き取った。
取り合えずの治療の後、
明日には岐阜県野生動物保護センターと協議することになるだろう。
それはそれでいい。

ただひとつ許せないこと!

当院に来る前に近所の動物病院を訪ねたら、うちでは診ないから他所へ行ってくれと言われ、仕方なく此処へ来たとのこと。

おいおい、それはなかろう。

とっさに思ったね、
あの、豊田 真由子議員になりたーい😅
「このハゲーーーぇ」