小生の通うダンス教室の23周年記念パーティーに参加した。
会場は岐阜都ホテル ボールルーム。
開場を前に、すでにロビーには一種異様(汗)とも思える独特の華やいだ雰囲気が漂う。
小生もそれなりのドレスアップをして受付テーブルに進んだが、やはりまだまだ負けている。

パーティーは4部門構成となっており、各教室の生徒の発表会的なものと、プロによるデモンストレーションに続き、ショータイムの後に特別ゲストによる演技で締めくくる。
その幕間幕間にダンスタイムが設定されていて、一般参加者が楽しめるようになっている。

驚くべきはステージを務めるメンバーの衣装とメイク!
日頃顔を合わせている仲間の女性群であっても、一目では誰だかわからないが、それでも全体の体つきや輪郭で何とか認識して、失礼を回避した具合である。
しかし女性というものはこういう状況になると腹を括るというか、嬉々としてそれを楽しんでいるようなのだが、それに引き換え男性共の緊張した面持ちが対照的で面白い。
大きく背が抜けたカラフルなふわふわひらひらドレスと、方や燕尾服に身を固めたペアがワルツを踊る。
その優美さに見惚れる!
タンゴにチャチャチャ、ジルバにルンバ…。
皆、それぞれに練習を重ねたステップを披露している。

さあ、ダンスタイムの時間が来た。
同じテーブルを囲んでいる教室仲間と目配せをし、踊れそうな音楽がかかる度にいそいそとステージに登る。
初心者にとって、ジルバとルンバは取っ付きやすい。
少しムーディーな曲にはブルースか。
小生も昨年とは少々違って、こちらから女性に声をかけることができるようになった。
出来栄えはともかく、初心者同士の女性には喜んでいただけたようだ。

プロのデモンストレーションは、参加した各教室の先生方が主にご夫婦でペアを組んでダンスを披露する。
我が教室の先生コンビが一番映えていたと感じたのは、やはり欲目というやつか!?

極めつけは特別ゲスト!
過去に6年間も連続して日本チャンピオンの座に君臨したペアの踊り。
まさに異次元のダンスだ。
激しいステップも、鋭く切れる所作がメリハリを利かせ、一切の誤魔化しがない。
瞬間瞬間に繰り返されるターンの度、スポットライトに飛び散る汗が光る。
観る者にとって、鳥肌が立つような興奮が治まれば、もはや出るものは溜息しかない。

今夜はイイものを観せてもらった。
次回はもう少しサマになった自分でいたいと強く思う。
パーティーもお開きとなり、主催者である我が先生ご夫妻が各テーブルを回ってご挨拶。
小生の前に立ったとき、「山下さん、来年は燕尾服ね!」…、
その満面の笑みに思わずたじろぎ、どっと疲れに襲われた(笑)
そんなことがあろうはずもないが、憧れの未来であることは間違いない。

石の上にも三年。
ダンスを始めた際の強い想いに立ち返って、また頑張ろう。
なにより、我が身の健康に感謝しながら、家路についた。