1480076118634 1480076127357半年に一度のオメモジだ。
かつての山の師匠「喜八」さん。
氏と飲む酒は、また格別の味わいがある。
それはオヤジというよりはどことなく、歳の離れた兄貴に似た感覚かもしれない。

寡黙とは、何も言わないことを言うのではない。
余分なことを言わないことだと、うつむき加減の横顔が教えている。
傍耳にも、幼少の頃より並々ならぬ苦労を重ねてこられたと聞いている。
時として酔いに乗じ、その一端をさらりと言ってのける熟練の人生境地が、はにかむ微笑みに浮かぶ。

人の一生をかけた幸せとは、金でも名誉でもない。
今ここにある現実を、ありのままに受け入れそれを楽しむことではないか。
それ以上の贅沢な人生などありはしない。
すべては気持ち、心のありようなのだと杯を重ねる毎に納得させられる。
翻って我が身の未熟さたるやなんとも情けなく、消え入りたいとさえ思えてくる。

1480076148107 1480076156005 1480076161564そんなマイナーで、自意識過剰な心情は、十八番を歌って忘れよう。
さあさあいつものカラオケだ。
古いと言われようが一つ覚えとバカにされようが、決まった一曲がある。
これもまた相通ずるところか。

今宵は喜八婦人とダンスのハプニングも。
なかなか思うようにはいかないものだ。
一層の精進を心に誓った一夜であった。