美濃加茂市の酒蔵「御代桜醸造」の蔵開きを覗いてきた。
明治26年創業と言う比較的新しい蔵元。
看板銘柄は、その名も『御代櫻』だ。
144949024428714494902698821449490293471JR高山線美濃太田駅から歩いて15分ほどの、旧中山道を北脇に入った、大きな蔵が並ぶ一角が御代桜醸造である。
これらは、明治時代に旧太田脇本陣 林家で使われていた蔵を移築したものらしいが、すぐそばに重要文化財 脇本陣林家があり、古い町並みを色濃く残している。

1449490324837試飲リストには五種類のラインナップ。
どれもこれも、呑兵衛の心をくすぐるものばかり。
これはもう、順に飲るしかなかろう。

純米大吟醸は流石の香気に溢れていたが、火入れの落ち着いた安心感もまた素晴らしい味わいを奏でている。
小生には、②が一番のお気に入りとなった。

1449493460077 1449493474899グラスを片手に少し奥に進むと、簡単なリラックススペースがあり、一組の酔客がテーブルを囲んでいる。
楽しげな様子を横目に、椅子に腰掛けチビリチビリやりながら仲間の到着を待つ間、隣で無料の甘酒を振舞うお姉さまとしばし歓談。
半年前からパート勤めに来ているそうだが、酒造りのお手伝いができることへの喜びが伝わる語り口に、この蔵の本質をみる想いがした。

14494953618381449490357064ほどなくして、お世話になっている酒の中島屋ご主人夫婦が来場。
取り巻き連中も揃って合流となった。

昨年に引き続き、美濃加茂市の藤井市長も来場され、またまたのツーショット。
馬鹿馬鹿しい裁判沙汰に翻弄されるなか、毅然とした真っ直ぐな眼差しが清々しい。
早く決着して、公務に専念できる日が来ることを切に願うばかりである。

14494935164501449495384707お開きの時間となり、酒蔵を後に仲間と連れ立って岐阜を目指す。
居酒屋にしけ込み、二次会となるのは必然というもの。
誰もが諸々の話題に花を咲かせ、一日の仕上げに余念がない。
その中にいられる俺は、なんと幸せな男か。

1449495396597とはいえ、誰もが飲み疲れた様子は隠せない。
ほどなくして解散となったが、それで切り上げられるはずもなく、一人行きつけに足が向かう。
やっぱりこれだよなあ。

今夜は終電の二本前の電車に乗れそうだ。
そして早くも来春の蔵開きに想いをはせる小生であった。