人生の巡り会わせとは摩訶不思議なものである。
子供の頃から爬虫類には大きな興味を抱いていたが、動物病院としてその診療に興味を持ち始めたのが二十数年前だ。
ネットや書籍での情報収集のかたわら、爬虫類専門店に足しげく通いだし、名古屋はもちろん、大阪や東京にまで足を伸ばしては人脈作りにも力を注ぐ一方、母校麻布大学を拠点とする爬虫・両棲類研究会をはじめとする団体にも所属し、学術の研鑽にも努めてきたつもりである。
そんな中、名古屋の爬虫類ショップの店長を通じてその存在を知った人物があった。
それは数少ない「鷹匠」の一人であり、爬虫類繁殖にも長けた方で、小生の憧れの的となっていた。
それがどういうわけだろう！
最近、当院のクライアントを通じて、なんと、お友達になったのである。
リアルにお会いして感じるのは、その圧倒的な存在感と放たれるオーラの凄さだ！
無言の内に、只者でなさを物語る。
それもそのはず、本格的に美術を学び、ニューヨークでエアブラシアートを修めた芸術家であると同時に、自らロックバンドを組み、セミプロでのライブ活動もこなすアーティストでもあるのだ。
その威圧的な風貌に反して、氏の物腰の柔らかさと、謙虚な物言いは、博学ぶりと相俟って、益々相手を圧倒するのである。
光栄にも今回、一宮市在住の氏と、鷹狩りを見学体験させていただくこととなり、勇んで出掛けてきた。
午前中は我々二人での鷹狩り。
午後からは、氏のお弟子である女性鷹匠とのコラボで、オオカタ、ハヤブサ、ハリスホークのフライトショーと、フィールドでの実際の鷹狩り訓練見学という段取りだ。
飼育場にはチョウゲンボウ、ハヤブサ、オオタカ、ハリスホーク等、本日の出番を待つタカをはじめ、奥の繁殖部屋には、抱卵中のものや、若タカのスペースもある。
手際よく車に積み込み、イザ鷹狩りへ！
