1476668656263たまにうなぎが食いたくなることがある。
特に疲れているわけでもなく、勢力を付けたいわけでもない。
強いて言えば、日常の繰り返しに心が疲れてくるのであろうか、急に思い付き、ドライブがてらふらっと立ち寄るのがこの店だ。

少々待たされるのが難点だが、出されるうなぎに文句は無い。
待ちリストにサインをする。
6番目だ。
時間潰しに、街中観光と洒落込むか。

14766677322841476667753076147666771936314766687543371476668699612この辺りはすっかり頭に入っているつもりだったが、それでも訪れる度に新しい発見もある。
橋から眺める家並みは、眼下の清流が反射する光線に、微妙な色合いの変化を見せる。
青空と山の緑にくっきりと浮かぶ甍の波が、大自然と人の営みの境を引く。

1476667697903観光客のたむろする場所は決まっているが、そういう処にあまり興味はない。
こんな岩山があったんだ!
手摺のついた階段が頂に続いているが、その急勾配に気後れした。
もう少し膝の力が付いたら、挑戦してみよう。

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そうこうしている内に時間が経ち、店の前に立ち戻った。
グッドタイミング!
席に案内され、いつもの丼を頼む。
おおっ、至福のひと時。
世の中に贅沢というものがあるなら、きっとこういうものだろう。
気取らず、構えず、驕らず、絶対的な一つの存在と向き合う。
そこに、高級料亭やリゾートホテルのそれも敵わない理由がある。
とはいえ、感性の問題であることは言うまでもない。

腹が膨れ、どことないけだるさに包まれる。
さあっ、夕方からは日本酒会が待っている。
贅沢ついでに、今日一日を遊び尽くそうと決めた。