2015年度「岐阜の地酒に酔う」が、じゅうろくプラザを会場に盛大に開催された。
東京・大阪そして岐阜の三会場を巡って、岐阜県内の蔵元が自らの威信をかけ、日本酒愛飲家の拡大を図る一大イベントである。
今回は、高い志を持った、なんと三十蔵が集った。
午後一時から三時間に渡り、各蔵が持ち寄った自信作の数々を思う存分、心ゆくまで試飲できる。
小生も含め、こういうイベントにやって来る連中の顔ぶれは自ずと決まってくるもので、大概は顔見知りであることが多いのだが、この催しは違う。会場を埋め尽くす参加者の中からそれを探すのは至難の業となるが、それでも二桁の数の常連に出くわすのは、小生日頃の精進の賜物としておこう。
左党を自負して止まない強者ぞろいとはいえ、スタートして一時間も経てば雰囲気も一変する。
赤ら顔をほころばせ酒蔵主人と談笑する者、その場で意気投合した者たちがグループを作ってウンチクをかたむけ合う様子…。
酒を百薬の長、人生の潤滑剤と呼ぶ理由も分かろうというものだ。
何事も適量が大切とはいうが、酒の効果だけは用量依存性であることを願う。
無情にも時は過ぎ、はや追い出し太鼓の鳴る時刻。大垣は三輪酒造社長の挨拶で〆となった。
来年の酒の出来栄えが、今から楽しみである。
とはいえ、宴の終わりとはかくも淋しきものであろうか。
心を通わせる仲間との再会を誓って、会場を後にした。
