1445212176787 1445212217919 1445212257125 14452122660771445237352159月一で12回目ということは、ほぼ一年前から始まったこのイベント。
小生も都合の許す限りの参加を続けてきた。
午後二時から五時という、真っ昼間の呑み会!
呑ん兵衛の小生だが、たとえ盆正月でも昼間から呑むことは絶対にしないという最後の砦ともいうべきささやかな信念を、いともたやすく残酷に打ち砕いたのが、この「笹の会」である。
一旦外れたタガは、それが快楽を求める本能という大樽だけに、ハメなおすことは難しい。かくして毎月一回は昼間から酔っ払うという、誠に結構な身分と成り果てたわけである。

今回は「鯨波」。
小生の心をとろけさせた、まったくもってケシカラン酒だ。
本日のラインナップの中でも、純米 五百万石 無濾過生。
H25BYだから、2年間の熟成酒。
熟成によって得られる変化は様々だが、これはその良いトコ取りをした作品に仕上がっている。
まろやかさとフレッシュさが渾然一体となって舌にまとわり、鼻に抜ける香気にはコメの香りがしっかりと漂っている。
蔵元杜氏 長瀬氏の、柔らかくも信念を奥に秘めた人柄がそのまま映り込んだ、銘酒中の銘酒と言えるだろう。

1445212236086少し酔も回り、部屋の隅の椅子に腰を下ろせば、ざわついた空気をかき分けるように、懐かしいイメージが浮かび上がる。

歳々年々 人同じからず。
変われない自分だけが取り残される。