<ほっこりの一枚をご紹介>

ペキニーズのハクちゃん。
お家には沢山の仲間が同居しています。

今まで何ともなかったハクちゃんが、突然頭が傾き、まともに歩けないどころか、立ち上がることもできなくなって、吐いて…。
死んじゃうかもって、青くなって来院されました。

眼球が左右に激しく揺れ、メマイの症状が明らかでした。
上手く立てないのも、吐き気もそこからでしょう。

これって犬にはよくある病気で、一括りに前庭障害と呼んでいます。
主に耳の奥にある平衡感覚を司る器官に何らかの障害が生じたものと考えられていますが、脳血管異常や腫瘍が関係している場合も。
適切な治療により、多くは継時的に回復していきますが、例外はあります。

幸いハクちゃんは一週間ほどでほぼ回復し、事無きを得ました。
飼い主さんもほっと胸を撫で下ろしたところです。

治せる病気と治せない病気!
手に負えるものとそうでないものの見極め、そして二次機関へのスムーズな紹介こそが、街の掛かり付け医としての本分だと思っています。