今朝は初雪!
それもいきなりの10cm。
今月導入したペレットストーブが大活躍だ。
昔から薪ストーブに憧れてはいたが、手間と労力、薪の保管スペース、コストを考えると、どうしても踏み切れずにいたのだが、ペレットストーブなるものの存在を知ってからは、いつかは置きたいと密かに想いを温めていた。
ペレットストーブとは、薪ストーブとエアコンのイイとこ取りみたいなやつだと理解している。
薪の代わりに、木材を砕いてペレット状にした燃料を使う。
見た目はウサギのペレットフードにそっくりだ。
間伐材を原料に使うことで、放置され荒れ果てた山林の管理にも一役買える、エコアイテムの要素も持つ。
決して安い買い物ではないが、これからの人生を考えるとき、傍に置いておきたい相棒としての魅力は十分だ。
燃焼に関する一切は、すべて電気仕掛け。
設置における吸排気工事と、適切な燃焼を見極めるため、初期設定に何度か足を運んでもらう必要は避けられない。
しかしそれも、ストーブ導入過程における楽しみな儀式と思いたい。
一旦動き始めれば、簡単な掃除と燃料補充以外にこれといった煩わしいメンテナンスもいらないことは、熟年には何より有り難い。
特記すべきはその暖かさだ。
200ボルトのエアコンでもそれなりの温度上昇は得られていたのだが、体感というかフィーリングが全く違う。
嫌味のない優しい暖かみが足先まで包んでくれる感じがする。
まるで焚火に当たっているような懐かしい感覚も面白い。
更には、目に映る炎の揺らめきは幻想的でもあり、人間の本能に直接語り掛けてくる気がする。
自然の炎には見飽きない魅力がある。
ペレットストーブを焚いていると、家の周りに漂うかすかだがふと懐かしい匂いに気付く。
幼い頃の夕暮れ時、近所から立ち昇る煙突の煙に似た、なんとも言えない郷愁。
我が家のストーブの匂いだ!
もちろん近所迷惑になるようなものではなく、煙も出ない。
シダーオイルにも似たかすかな香りだが、戦後世代にしかわからないであろう、心の動きだ。
金のかかる遊びに憧れる時期はとうに過ぎた。
これからの人生、心の贅沢を楽しみたい。
プチリタイヤもいいだろうが、健康の許す限り現役でいたいと強く思う。
健康で仕事があることの喜び。
その幸運に改めて気付くこの頃である。