146954579355714695457410151469545765438毎月一回開催される集いであるが、313回目とはいったいどれほどの年月が費やされたのだろう。
単純に計算しても、26年!
小生が絡んだ歴史など、その半分にも満たない。
しかし今や、押しも押されもしない常連としての地位を確固たるものにしてしまった。
喜ばしくも、ある種の悲哀が漂う。

主催者である酒店「酒の中島屋」からは、定期的に日本酒6本ケースを届けてもらっている。
酒の種類に関しても、小生の好みを知る尽くしている店主のセレクトに間違いはない。
しかしこの集いで供される酒のラインナップには、毎度毎度ただ感服するばかり。
採算を度返ししての酒の質と格は、安酒が飲めなくなる危機感にさえ晒される。
まあ、むしろその方が身体のためにもいいのだと自分に言い聞かせてみるものの、一家言を持ってしまった自分のヤラシサに気付く哀しさは否めない。
どこで仕入れてきたのかわからない戯言を、さも得意げに撒き散らす輩の仲間入りをしたようで、己の軽薄さに拍車が掛かっただけなのかと…。

146954582372114695458394361469545880058 14695458689671469545887770とはいえ、様々な集いへの参加を重ねる中で、こんな男の到着を心待ちにしてくれる仲間の増加は有り難い。
何の利害関係もなく、齢も関係ない、ただ酒というひとつの趣味で繋がった仲間。
彼らの顔に接するとき、ふっと力が抜けた安心と喜びに包まれる感覚は、きっと相手も同様に感じているに違いない。
そんな他愛もないことに感動できる自分が、どこか可愛く愛おしい。

1469545908320十分にメーターが上がれば、そろそろお開き。
次の店は決めていた。
揖斐の酒「射美」は、なかなかお目にかかれないが、これは旨い。
ここはこの一杯でとどめ、その感動を大切にしておこう。

1469545916017最後の仕上げはいつもの居酒屋。
これまたいつものように、隣り合った酔客との会話に花が咲く。
あれあれ、もう日付が変わった。
いつものお供を呼び、心地よく痺れた頭で乗り込む。

意識を取り戻した時は、自宅前。
いつもながら我が身の幸せを想う。