9月13日、玉宮の居酒屋オルソウを会場に、珍しく日曜日の開催となった。
季節柄、ひやおろしを味わい尽くすというコンセプト!

1442190307135日曜開催では、正午のスタートが原則だが、この日は13:00~16:00という3時間の長丁場。
真っ昼間から酒を呑むという世間様への負い目からくる淫靡な雰囲気が酒の味を怪しく盛り立てる。
30代から70代の男女総勢20名が入り乱れ、メニューを横目に、今か遅しと乾杯を待つ。
まるで今まさに獲物に襲いかかろうとするタカの形相だ。
「中島屋」という酒屋が主催の呑み会とはいえ、この日は17種類もの日本酒飲み比べ!
軽く利いてみるだけでも、17回も繰り返せば半端なく酔が回るというものだ。
がしかし、ここに集う猛者たちがそんなことで満足するはずもない。
各々が気に入った銘柄を、延々と呑み続ける。
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1442190395340この店「オルソウ」、本日休業を返上しての会場提供とか!
飲兵衛の舌に合わせ、やや塩を効かせた味付けはなかなかのもの。
バラエティーに富んだ肴を出してくれたが、朝早くから打ったという自家製ざる蕎麦の〆は、文句なしの絶品であった。
しかしなんといっても小生の心を揺さぶった一品といえば、うるめ鰯とキスの炙り。これさえあれば他に何が要るだろう。

本日の集いを盛り上げてくれたもう一人の立役者は、岐阜駅のすぐ南に蔵を構える「日本泉酒造」の若旦那、武山氏。
乾杯酒とした純米吟醸 ふなくちどりから始まり、五種類の代表作を準備してくれた。
この蔵は、完全に空調を利かせた環境で、通年醸造をしている。
そして日本泉は、小生のハートをくすぐる銘柄トップテンの上位に位置する。

1442190387306とはいえ、この日最も印象に残った酒は、京都京丹後「玉川 山廃純米 ひやおろし」なんとも個性的な味わいで、しかも嫌味がない。
この季節、気分直しには最高の酒ではなかろうか。