二週連続で犬山を訪れた。
先回は日本酒試飲会、今回はウナギを食いに。
我が家からは木曽川の堤防を走ること約30分。
腹ごなしのドライブにはちょうど良い距離だ。
目指すはウナギが美味いと聞く、<蓬ぜん>(ホウゼン)。
ひつまぶしが有名らしい。
正午過ぎの昼飯時で大勢の客が順番待ちをしていた。
待ち客リストに記入をし、気長に待つことにしたが、丁度入れ替わりのタイミングに出くわしたらしく、20分程で呼ばれたのは幸運であった。
座敷席に案内される途中、最近値上げをしたという張り紙が目に入るも、名物を食わずして帰れるものか。
清水の舞台から飛び降りる覚悟で、<ひつまぶし(普通盛)>を所望。
しかしそれから待つこと25分、腰痛持ちの小生には決して短い時間でない。
お膳が運ばれて来た時は妙な感動を覚えたが、それも店の作戦か(笑)
おひつに盛られたウナギは細く切り分けられ、ご飯全体を覆い尽くしている。
威風堂々、王者の風格を放つ神々しいまでの存在感。
感激である。
ひつまぶしを食すには、一つの作法があるようで、三通りの食べ方で味わい尽くす。
先ずはそのまま、次に薬味をかけて、最後に茶漬けといった具合だ。
それにケチを付けるほど子供ではない。
作法に従い、有り難く頂戴した。
財布は軽くなってしまったが、期待通りの美味しさに、大満足なお昼であった。