連休初日の臨床セミナーと飲み会に続き、二日目は、ロックコンサートと洒落てみた。

開演30分ほど前に会場入りして、サービスドリンクを舐めながら主役を囲んでの待ち時間もまたオツなものである。

1468892366930中京デイブというロックバンドをご存知だろうか。
かく言う小生も、初めて知ったのだが…(汗)

なんといっても、リードボーカルを務める真ちゃんこと野田真一氏は、小生の鷹狩り先生!
銀髪ロンゲの風貌は、他を圧倒するオーラを放っている。
ひょんなご縁で、今や酒飲み友達となったが、その馴れ初めを語るのはここではよそう。

昭和生まれのオジサンとしては、学生時代も含めバブルの真っ只中をその自覚もなく突っ走ってきた人間である。
当然ながらディスコにも足を運び、お立ち台でクネる腰とミニスカートから覗く太腿を、指をくわえて見上げていた経験くらいは持っている。
だからこのロックコンサートも、その程度の音量で馬鹿騒ぎする類だろうとタカをくくって行ってみた。

1468892386034 1468892395813驚いたねえ!!!
例えるなら、打ち上げ花火を真下で聞いた感覚だ。
耳で聞くというよりは、腹と脳天にズンズン響く衝撃音の炸裂!
問答無用の威圧感とでも言おうか、しばらくすると、なんだかトランス状態に引き込まれそうな、危うくも血の沸き立つ感覚に身を委ねる。
ヘビメタとも違う、ある意味正統派のハードロックなのだろう。
聴衆との一体感に感動してしまう自分を久々に体験した。

今回のコンサート、予想外の人入りに気を良くした!?ステージは、予定時間を遥かに超える二時間半に及んだ。
少し腹が出始めたメンバーが、汗を拭き拭き、オジサンの心意気を見せ付ける姿に、同じ年頃のオッカケ連中もヤンヤヤンヤの喝采だ。
それを傍観するのはあまりにもったいない。
小生もいつしか同化して、拳を突き上げ、手拍子を打って参戦し、立派な戦友にはまり込んでいた。

幕が下り、外へ出てみると、なんだか強烈な感覚に襲われる。
雲の上を歩くような浮動感と、頭の奥がシビレてグワングワンし、耳がボワーんとした違和感に包まれた。
しかしその違和感は、決して不快なものではなく、一種の爽快感すら感じるものだったが、このまま難聴になってはしまわないかと一抹の不安がよぎる。
ひょっとしすると例えは悪いが、これがドラッグをやった時の感覚なのかとぼんやり考えていた。
ならば、いずれ中毒になるかもしれないという魔力を、どこかで恐れている自分が、どことなく愛おしい。

人生は短い!
楽しく充実した機会と時間は、ただ待っていてもやって来はしない。
こういった刹那に酔うばかりが豊かだとは言わないが、それもない人生などあまりに寂しい。
だからと言って、誰かにすがり付いて与えられるものをただ待つしかない人生など、時間の無駄だ!

今まで遣り残してきた事のいくらかでも、残りの人生の中に織り込んでいけたなら…。
これからは、もっともっと貪欲に生きよう!