我が故郷揖斐の酒蔵「所酒造」。
代表銘柄の「房島屋」は、小生が心底旨いと思えた最初の酒である。
明治期より酒作りを営んでいるが、10年ほど前から大学で酒造を学んだ若社長の代になり、それまでの出稼ぎ杜氏から社長自らが醸した酒に対する、思いを込めた商品名である。
小生の求める、どっしりとした旨口を基調とし、それでいて酸味との調和の利いた酒。
その全てを満たしているのが房島屋であった。
しかし、最近はややすっきり感が前に出て、万人受けを狙った品質に変化しつつあるようだ。
これとても、社長の酒造りに対するたゆまぬ情熱の表れだと信じたい。
今日は年に一度の蔵開き。
あいにく小雨そぼ降る天気ではあったが、いやいやなかなかの人出。
無料の試飲コーナーで景気を付けて、あとは有料の飲み比べで仕上げとするのが常道である。
有料とはいえ、一杯200円から300円で最高峰の銘酒が堪能できるのは蔵開きならばこそ、あり難い限りだ。
県外からの来場者も多く、メーターの上がった者同士大いに酒談義に花を咲かせた。
交通の便は良いとは言えないが、大垣駅から養老線で揖斐駅下車というのがよろしかろう。
「乗って残そう養老線」・・・存続の危機に立たされている現状に些かでも貢献したい。
帰宅後、ぐい飲みを珈琲カップに持ち替えて、夜の来るのを待ちながら次なるイベントに体調を整える。
柳津町は「酒のひろせ」。
全国の地酒を豊富に扱うその筋では名の知れた酒屋だ。
ここで不定期に開催される「猟師の会」。
三重県在住の狩猟家が獲れた食材を提供してくれる。
今回は豪華版だ！
メインのシシ腿の丸焼きに加え、天然鮎の塩焼きに天麩羅、茹でカワガ二、鹿肉のロースト＆ジャーキー、各種焼肉・ホルモン…。
それに店主厳選の日本酒の飲み放題ときては、もう飲兵衛には堪えられない。
本当の贅沢というやつだろう。
今宵はギターのコンサート付き。
若い女性参加者も沢山！！！
申し分のない一日であった。
