日頃お世話になっている、異業種交流会「明樹会」に、年末のご挨拶に伺った。
長良川河畔に佇む8階立てのマンションの最上階に、明樹会事務局はある。
近くは金華山岐阜城そして遥か濃尾平野を望む雄大なパノラマを一望し、夏には長良川花火大会の観覧場としても、絶好なロケーションである。
交流会の主宰者でありこのビルのオーナーである大坪氏は、そもそも稀に見る資産家であったが、事情によって今のマンションのみを所有する羽目となったと聞く。
その事情とは、氏のお人柄を彷彿とさせるに十分な事情、つまり他人の借金の保障をしたことに他ならない。
すべての資産を差し押さえられたにも関わらず、逆に金融関係からこの物件だけは残し、再起を促されたというイキサツもあながち嘘ではなさそうだ。
とはいえ、いわゆる不動産収入で暮らす氏には、管理以外の労働は無く、明樹会という異業種交流会の拠点作りを通じて社会との交わりを確保することで、自らの広がりを図ってこられた。
その、欲の無い純粋な想いが人々の共感と信頼をかい、通算三千数百人を超える会員登録となって今に至っているが、現在も真のアクティブ会員だけでも500名を超える。
奥方の理解と、決して少なくない額の持ち出しによって、明樹会は支えられている。
年に何回かの低会費制による盛大なパーティーと、毎月第一月曜の「プチ名樹会」(会費500円)には大勢の会員が集うが、
あからさまに商売に繋げようとしたり、口論に至る者がいないのが、この会の特徴といえるだろう。
それもこれも大坪氏の器と、毅然としたケジメに裏打ちされた集まりであることに帰結する。
そのせいか、近頃は女性会員が急増している。
小生も、その末席を汚しているしだいだ。
その明樹会が、十周年を向かえ先日記念パーティーが開かれた。
今日は伺った時間が早かったことと年末であったことも重なり、数人の仲間と会えただけであったが、その「明樹会十周年記念パーティー」のビデオで盛り上がった。
いわゆる商売関係を離れ、なんの利害関係もない仲間たちとのひと時は、今の小生にとって何ものにも代えがたい心休まる時間だ。
この一年の感謝と来年のご厚情をお願いして事務局を後にしたが、恒例の花火大会観覧とバーベキュウ大会へのエントリーをねじ込んだことは大きな成果であった。
来年のことを言うと鬼が笑うというが、もはや来年を語るしかない時期となった。
しかして、己の来年とはいかなるものか。
たとえ半歩であろうと、今を積み重ねた先にある未来を目指し続けよう!